赤ちゃんの病気(赤ちゃん病気)、子供の病気(子供病気)。その症状、慌てないで、見逃さないで。
「赤ちゃん子供」のここカラダ〜子育てに一生懸命なお母さん、お父さんがまずは知っておきたい赤ちゃん子供のこと。この症状、大丈夫?

発達の目安と個人差の範囲〜3歳までに気づきたい病気

08.05.29 更新

お友達との比較より家庭での観察が大切です

成長の著しい乳幼児期は、治療や対応を始める時期の遅れがその後の発達に大きく影響するケースもあります。耳の聞こえが悪かったり目が見えにくかったりしても赤ちゃん・子供にとってはその状態が普通で違和感を感じていないため、家庭でのチェックが早期発見の重要な鍵になります。

聴力は言葉の発達にも影響します

聴覚の発達は早く、出生時から周囲の音はかなりはっきり聞こえています。赤ちゃん子供が耳から得る情報は多く、視力の低い時期はそばにいる人や状況を音で感じ取りますし、言葉も耳で獲得していきます。難聴などで聞こえが悪いと言葉の発達やコミュニケーションに影響が出てしまいますので、早期に発見して対処する必要があります。
また、乳幼児期に多い中耳炎も、慢性化すると難聴の原因になります。これは、赤ちゃん(乳幼児)の耳と鼻をつなぐ耳管が大人に比べて太く短いため、鼻から入った菌が耳に移りやすいことが大きな要因。鼻水や鼻づまりが気になったら受診する、風邪を予防し、かかったら早期に治療するといったことも耳の病気の予防につながります。


<難聴 発見のポイント>
耳こすり検査の様子のイメージ
  • 指こすり検査
  • 赤ちゃん子供に見えないように、赤ちゃん子供の両耳の後ろで指をこすります。片手ずつカサカサと音をさせ、反応を見ましょう。反応しないほうの耳は聞こえが悪い可能性があります。赤ちゃん子供の髪にふれないように注意してください。

  • 聞き返しや聞き逃しが多い
  • テレビの音量を大きくする、音源に耳を近づける

<中耳炎 発見のポイント>
  • 耳を痛がる
  • 頻繁に耳をさわる
  • 微熱が続く
  • 機嫌が悪い

弱視、斜視は少しでも早く治療をスタート

出生時、赤ちゃんの目は光を感じる程度でほとんど見えていません。その後、3歳ごろまでに急激に視力が上がり、輪郭はぼやけているものの、色や形はほぼ認識できるようになります。3歳以降、さらにゆるやかに視力が上がり、通常、就学前までには大人と同じ視力1.0になります。視力は基本的に就学前には発達が止まってしまい、その後はメガネなどで矯正しても視力そのものを上げることはできません。 ※1
視力は、たくさんのものを「見る」ことで発達しますが、弱視や斜視などの障害があると発達が悪くなります。乳幼児期の視力の発達はノンストップと考え、少しでも早く異常を発見して対処することが大切です。結膜炎やものもらいも、早めに受診して治療しましょう。また、3歳までの成長過程では1日眼帯をするだけで視力に影響が出ることもあるので注意が必要です。

※1 一般的な大人の近視では、視神経や網膜が一度1.0の視力レベルまで発達したうえで、ピント調節機能に狂いが生じるためメガネなどで矯正することが可能です。一方、視力が未発達のまま止まってしまった場合はどんなにピントを合わせてもぼやけて見えてしまいます。


<目の異常 発見のポイント>
目の異常 発見のポイントのイメージ
  • 正面から見ると瞳の位置が左右対称でない
  • 正面から見ると瞳の位置が中央か外側に寄っている
  • 片方の目をよくつぶる
  • 片方の目を隠すとひどく嫌がる
  • まぶしがる
  • 横目でものを見る
  • 視線が定まらない
  • 目を細めて見る

言葉と心の発達は、「早い」「遅い」よりも内容や様子に注目して

自閉症やADHD(注意欠陥・多動性障害)などの発達障害があると、言葉の発達に遅れが見られたり、コミュニケーションがうまくとれないことがあります。しかし、成長段階では言葉の発達や社会性の獲得は個人差が大きいため、障害が原因かどうかを見極めるのは困難で、重度の障害でなければ診断がつくのは3〜4歳以降になります。
もし診断がつかない年齢でも、早くから適切な対応をすることで状況が改善しやすくなり、ときには通常の発達に追いつく場合もあります。専門家の説明やアドバイスを受け、おうちのかたの負担を軽減させるためにも、気になる様子が重なったり、赤ちゃん子供の行動に違和感を感じたときは、一度地域の保健センターや専門機関に相談してみるといいでしょう。
発達障害は脳の機能障害で、しつけや育て方とは関係がありません。同じ診断名でもあらわれる特徴はさまざまです。多くの人が障害について理解を深めることも、障害のある赤ちゃん子供の成長を支えるうえでは大切です。


<発達障害 発見のポイント>

※以下の様子は発達障害を発見する手がかりの一例で診断に結びつくものではありません。また、障害のある赤ちゃん子供が必ずしもこれらの特徴をもっているわけではありません。

発達障害 発見のポイントのイメージ
  • 言葉の発達が通常に比べて1年近く遅れている
  • おうむ返しばかりする
  • 視線が合わない
  • 周囲の状況にまったく興味をもたない
  • 「あれ見て(取って)」といったコミュニケーションのための指差しがない
  • 指先などを絶えず動かしたり注視する
  • 自分のこだわりが通らないとパニックになる
  • 衝動的、突発的な行動や不注意な行動が目立つ

【監修】 平塚市民病院 小児科医長 藤田 秀樹 ,静岡赤十字病院 小児科 大河原 一郎

構成・文/小谷野少名 ,イラスト/中垣内直樹

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