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感染率100%とも言われるウイルス

08.11.20 更新

「かぜ様の症状」にかかったら、原因は…RSウイルスをご存じですか?

病原微生物であるRSウイルスは、呼吸器に感染すると鼻水や咳などの呼吸器症状を引き起こします。感染率は高く、1歳までに50%、2歳までにほぼ100%の赤ちゃん子供がRSウイルスに感染します。しかも永久抗体ができないため、何度でもかかるという特徴があります。
2歳以上の場合は、感染しても鼻かぜ程度の症状で済むことがほとんどですが、2歳未満、特に生後6ヵ月未満では、肺炎や気管支炎などの重い症状を引き起こし入院が必要となるケースも多くみられます。流行期間は秋から冬にわたりますが、冬季(11〜1月)に最も流行します。

RSウイルスに感染すると、このような症状が

かかりはじめに出る症状は
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • のどの腫れや痛み
  • 発熱
などです。
症状が重くなると、
  • 呼吸が浅くなり、呼吸数が1分間に60回近くになる
  • 痰が詰まったり、ゼイゼイ・ヒューヒューといった苦しそうな呼吸になる
  • 発症後、数時間で急にぐったりとする
  • 摂食・嚥下(えんげ)障害
などの症状が出ます。

かかりはじめの症状が出たら注意深く経過を見守り、重い症状のどれか一つでも当てはまるものが現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

RSウイルス陽性患者数(人) イメージ図 ■RSウイルス陽性患者数(人)

RSウイルス感染の治療法は

RSウイルスを「退治」する薬はありません。先天性の心臓病、慢性の肺の病気などの基礎疾患をもっていて、重症化しやすい赤ちゃん子供に対しては、重症化を抑える抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体薬を感染前に接種する方法があります。日本では早産児や、基礎疾患をもつ赤ちゃん子供に健康保険が適用されています。新生児科医のいる総合病院やN I CU のある病院で問い合わせてみましょう。

RSウイルス感染を防ぐために

RSウイルスは、接触感染や飛沫感染で広まり、強い感染力を示します。下記のような対策で感染を予防しましょう。

  • 帰宅後や調理・食事の前、鼻をかんだあとなどは石鹸で手をよく洗う
  • RSウイルスが流行する冬季は、赤ちゃん子供を人ごみへ連れていかない
  • 家族にかぜ様の症状をもつ人がいるときはマスクを着け、赤ちゃん子供に近づかない。また、赤ちゃん子供の周りのものはアルコールなどでこまめに消毒する
  • 赤ちゃん子供がタバコの煙を吸わないよう環境に配慮する
RSウイルスは、年齢を問わず感染しますが、大人の症状は鼻かぜ程度なので、知らず知らずのうちに、お父さんやお母さんから赤ちゃん子供へ、ウイルスを感染させる可能性があります。家族で予防対策を励行しましょう。また、保育園などでの高い感染率が報告されているので、こういった施設での予防対策の取り組みも必要とされます。

【監修】
長野県立こども病院総合周産期母子医療センター長 中村友彦(なかむら・ともひこ)

文/大宮節子

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